【連載】SDGsビジネスに挑む起業家たち 第8回

障害者もその親も働きやすい社会を目指して - デフサポ 牧野友香子代表 - SDGsビジネスに挑む起業家たち(8)
これからの未来に向けて、ただのポーズ取りではなく、人類が本気で取り組まなければならないSDGs(持続可能な開発目標)。本連載では、国内における起業家やスタートアップを中心にビジネスの話に加え、今後の企業における事業展開にも重要性が帯びてくるSDGsに関する考え方を紹介します。

「マイナビニュース」の「TECH+」でSDGs×ビジネスに関する連載を2022年4月より開始しました。SDGs軸で事業をしている起業家や投資家などに話を聞いていく内容です。

第8回では、聴覚障害児を対象とした言葉のトレーニング教材「デフゼミ」の開発・提供を行うデフサポ 代表取締役 牧野友香子さんにお話を伺いました。

牧野さんご自身には重度の聴覚障害があります。音が聞こえないため、相手の口元の動きを読んで言葉を理解する「読唇術(読話)」を幼い頃に習得。

幼稚園から地域の公立園に通い、小中高も地域の学校に通って神戸大学に進学し、新卒でソニーに入社し、在職中に起業しました。

デフサポの事業はSDGs目標「4.質の高い教育をみんなに」を叶えるもの。牧野さんはそれを実現した先にある「障害のある人やその家族が生き生きと働いて、充分なお金を稼ぐのが当たり前になる社会」を見据えています。

障害者本人や障害児を持った親が仕事や働き方を制限されたり、仕事を辞めたりしないといけない現状は教育と環境を通じて変えられると信じ、活動を続ける牧野さんの姿は素敵でした。