【連載】SDGsビジネスに挑む起業家たち 第13回

パナソニック発のスタートアップがケア家電で作るやさしい世界 - SDGsビジネスに挑む起業家たち(13)
これからの未来に向けて、ただのポーズ取りではなく、人類が本気で取り組まなければならないSDGs(持続可能な開発目標)。本連載では、国内における起業家やスタートアップを中心にビジネスの話に加え、今後の企業における事業展開にも重要性が帯びてくるSDGsに関する考え方を紹介します。

「マイナビニュース」の「TECH+」でSDGs×ビジネスに関する連載を2022年4月より開始しました。SDGs軸で事業をしている起業家や投資家などに話を聞いていく内容です。

第13回では、噛む力や飲み込む力が低下した人たちが「食べづらい」と感じる肉・魚料理をはじめとする食事を、見た目や味を変えずにやわらかくできる調理家電「DeliSofter」の企画開発・販売を行うギフモ 代表の森實将さんにお話を伺いました。

デリソフターは介護施設での導入も広がっています。施設利用者がデリソフターで調理された食事をとり、栄養状態が良くなったのを知った家族から「自宅でもデリソフターを使いたい」と問い合わせが来る機会も増えています。施設経営者が導入したデリソフターは利用者やその家族に喜ばれ、良い形で認知拡大が進んでいるのです。

ギフモの挑戦は始まったばかり。デリソフターの事業拡大と並行して、新たな製品・サービス開発も進めており、他社との業務提携や資金調達なども視野に入れているそう。ギフモが掲げる「思いも繋げる未来の家電」開発は、あらゆる人にとってやさしい未来を切り拓いていくことでしょう。