「東京新聞」に書評『おとなになってはみたけれど 飛田和緒(ひだ・かずを)著』を寄稿しました。
著者は海辺の家に暮らす人気料理家、飛田和緒さん。いきいきと年を重ねている人のひとりです。十年ぶりの刊行となるエッセイ本で綴(つづ)られるのは、仕事に食、暮らし、おしゃれ、モノ、日々の話。
あとがきの「正直ちょっぴりあがいてはいるけれど、年を重ねるのは楽しい」から滲み出る人間らしさは人を惹きつけます。
こちらを朗らかな気持ちにさせるおとなに憧れる。彼らはいつだってやわらかさを纏っていて、真っ直ぐで、素直さと謙虚さも持っています。
心身が変化していく中で柔軟性を携えて、素敵なおとなたちからの「ギフト」を受け取り、「年を重ねるのは楽しい」と心から言えるおとなでありたいなあと思える一冊でした。