【連載】助手席は無人、指導員をAIが補完 – 自動車学校で広がる「AI教習車」の今

「マイナビニュース」の「TECH+」で私の独断と偏見で「今気になる企業」に迫る連載を2023年8月より開始しました。

今回密着した企業はAI教習所(福岡)。

AIと自動運転技術を活用した運転教習システム「AI教習車」の開発・販売などを事業としています。

代表取締役の江上喜朗さんにお話を伺いました。

指導員が同乗して技術指導をする従来のシステムを、「AI+自動運転」の技術を用いて変えられないかと考えたのがAI教習車の始まりでした。

最新技術を掛け合わせて作られたこのAI教習システムだが、現行法においては都道府県公安委員会が指定する「指定自動車教習所」の技能教習では、道路交通法施行規則33条の規定により運用が認められていません。指定自動車教習所ではペーパードライバー講習や企業向け講習など、免許既得者向けの教育に使われています。

あらゆる規制がネックになっているとは言えませんが、今の時代とマッチしない規制は確かに存在します。それを現代に合うものへと変えて、DXを通じてより良い影響をもたらしていきたい、と江上さんは考えています。

AI教習システムの普及も、山積した社会課題に立ち向かう一助となることは間違いないでしょう。このような新技術の発展は、閉塞感漂う日本社会を明るく照らす光となるはずです。